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乾燥肌(ドライスキン)

乾燥により角質層がはがれてバリア機能が低下

乳幼児期から思春期前の子どもさんは皮脂の分泌が少なく乾燥しがちです。またアトピー体質の人や30代後半からの女性、高齢者の方も皮脂の分泌が減少し乾燥しやすくなります。白く粉をふいたりかゆくなるのが乾燥肌の特徴です。
乾燥肌は、皮膚への刺激に対して敏感なので、湿疹(皮膚炎)を起こしやすく、保湿剤をぬることが必要なります。
湿疹(皮膚炎)に対しては保湿剤に加えてステロイド(副腎皮質ホルモン)外用剤やかゆみの悪循環を止めるために抗ヒスタミン剤の内服を用いることもあります。

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爪水虫

爪水虫とは

爪水虫は皮膚科では爪白癬といいます。足白癬(水虫)と同じ白癬菌という真菌が原因で起こる感染症で、足に感染した白癬菌が爪の中にまで広がって起こります。そのため、爪水虫の患者様の多くは水虫にもかかっています。
また、日本人の5人に1人が足の水虫、10人に1人が爪の水虫にかかっている可能性があるという結果が出ています。この結果から計算すると日本にはおよそ1200万人もの爪水虫の人がいると推測できます。

爪水虫の症状

多くは足の爪、時には手の爪にみられます。
爪水虫にかかった爪は白色や黄色に濁ったり、厚くなってぼろぼろと欠けたりします。ほとんどが、足の水虫(足白癬)を長年放置することで白癬菌が皮膚から爪に侵入して発症します。
爪水虫はバスマットやスリッパ等を介して家族や友人にうつしてしまったということがよくあります。
切った爪やボロボロと崩れ落ちた爪の中でも、白癬菌は爪を栄養にしてしぶとく生き続けます。治療しないで放っておくと、絶えず爪から菌をばらまいていることになるのです。

爪水虫の診断

見た目だけでは診断できません。爪水虫と似たような症状がみられる爪の変化もあります。
正しい診断をするためには、まず患部の白癬菌を確認することが重要です。皮膚表面の各層や爪を少し取り、苛性カリ溶液で処理して顕微鏡で検査します。

爪水虫の治療

爪水虫の治療には抗真菌薬(白癬菌などの真菌を死滅させる薬)が用いられます。抗真菌薬には、塗って治す外用薬と、飲んで治す内服薬があります。
爪が分厚くなっている場合は外用薬では治りにくいので内服薬が必要です。
内服薬の治療法は約6か月間のむ「連続服用法」と1週間お薬を飲み、3週間は服用を休むサイクルを3回繰り返す「パルス療法」から選択します。
爪水虫が完治するまでの期間は、症状や爪の伸びる速度によってことなります。
また、爪が生え変わるには1年かかるといわれています。特に、足の場合は長くかかるので、じっくり治療に取り組む必要があります。

爪水虫に関する情報サイト

いぼ

いぼは医学的には尋常性疣贅といい原因はウィルス(ヒト乳頭腫ウィルス)感染により生じます。全身どこにでも発生しますが、特に手や足やひざ、及び顔、頭、首にもよくみられます。大人よりも子供に多く、自然に治ることもありますが、次々に増えていくこともあり、早めの治療が必要です。足の裏にいぼができると皮膚が固くなり、うおの目のように見えます。子供の足の裏にいぼができると皮膚が固くなり、うおの目のように見えますが、子供の足の裏にうおの目ができるひとはまれで、大部分はいぼです。

【治療】

  1. 液体窒素凍結療法 -196℃の液体窒素でウイルスを凍結させる治療を2週に一度くらい行います。痛みがありますが、小学生以上のお子さんなら我慢できるようです。
  2. ハトムギの漢方薬であるヨクイニンの内服
    1日3回食前か食間に3~6錠を内服します。

【治療期間】

足や手は皮膚が厚いので、いぼのウィルスが感染すると液体窒素で治療しても治るのには、かなり時間がかかります。いぼウィルスには寿命があり、患者さんによって経過は一定ではなく、長い場合は半年から1年以上かかることもあります。

水いぼ

水いぼとは

水いぼは皮膚科で伝染性軟属腫と呼ばれ、伝染性軟属腫ウイルスが皮膚で増殖し1mm~5mmの光沢のあるいぼが現れる子供に多い病気です。

原因

伝染性軟属腫ウイルスが原因です。接触感染するのでプールや保育園などで集団感染が起きることもあります。特に、アトピー性皮膚炎の子供さんは皮膚のバリア機能が低下しているので、水いぼが発生しやすい傾向にあります。

症状

体や四肢に直径1mm~5mmの小さな水疱(水ぶくれ)ができます。
他の人にうつってしまったり、水いぼの数が増えてしまうことが多いので数が少ないうちに治療が必要です。

治療

専用のピンセットを利用して患部を摘み取る方法が一般的です。水いぼは数か月で自然に治ることもあるので、水いぼの大きさや数、お子さんの年齢などを考慮し、とらないで経過を見る場合もあります。

手湿疹

手湿疹

洗剤、シャンプー、食材を使用することの多い人におきるいわゆる手荒れで、乾燥した皮膚をもつアトピー体質の人に多くみられ、秋・冬に悪くなりやすく、水仕事を続ける限り治りにくい皮膚炎(湿疹)です。
家事を行う主婦に多く主婦湿疹と呼ばれることもあります。理容師、美容師さんや飲食店の方にも多くみられます。

原因

頻繁な水仕事、洗剤、シャンプー、紙などとの摩擦などの刺激により皮脂の分泌が少ない手指が乾燥し手荒れがおきます。

症状

初期には、親指、人差し指を中心に指先に軽い角化、乾燥、指紋の焼失がみられます。

中期になると、ほとんど全部の指に広がり、乾燥、角化、落屑がみられます。

ひどくなるとひび割れ、あかぎれで痛くなりかゆみが強くなることもあります。

予防(一般的な注意)

手への刺激をさける
もめんの手袋などを着用して、指先を直接刺激しないようにしましょう。水仕事の際にはその上からゴム手袋などを着用し、洗剤と直接に触れないようにしましょう。
粘着力の強いものをさける
絆そうこうやテープ類を荒れた部位やまわりの健康な部位にも直接はらないようにしましょう。
手を大切に
手を使いすぎるのはよくありません。炊事、洗濯などの仕事を減らす工夫をし、できるだけ手に負担をかけないようにしましょう。
食器を洗う際は食器洗浄機をできるだけ使用することをおすすめします。
手を洗いすぎない
何度も手を洗うと症状が悪化してしまいます。

治療

保湿剤(ハンドクリーム)
まずは皮膚の保湿機能の低下を補うことが必要です。継続して保湿効果を得るためには、こまめに塗ることが重要です。
副腎皮質ホルモン(ステロイド)外用剤
皮膚の炎症を抑えるためにはステロイド外用剤を使用します。手のひらの皮膚はおくすりが浸透しにくいため、比較的強いステロイド外用剤を使用します。
抗ヒスタミン剤の内服
かゆみが強いとかくことによってさらに湿疹がひどくなります。かゆみ止め(抗ヒスタミン剤)の内服が必要なこともあります。

虫さされ

虫刺されによる症状は

虫の種類によって様々です。人の血を吸うカ、ノミ、イエダニ、ブユ(ブヨ)などは、刺されるとかゆく、赤い班(紅班)が出来ます。
そして紅班に小さな水ぶくれ(水泡)を作ったり、しこり(丘疹)を作ったりすると子どもさんの場合にはかゆみのために手でかきむしり、細菌が入って、とびひになることもあります。

カなどの吸血性昆虫に対する反応は人によって異なります。これはカに刺された頻度によって皮膚の反応が移りかわるからです。一般には幼少児は遅れて出てくる反応が強く、赤く、大きい腫れが長く続くことも多く見られます。

虫さされの治療は刺されたところを石けんで洗い清潔し、赤くはれたら冷却し、皮膚炎に対してはステロイド外用剤やかゆみを止める抗ヒスタミン剤を内服します。

毛虫皮膚炎

毛虫皮膚炎の原因

毒蛾の幼虫(毛虫)や成虫の毒針毛によって生じる皮膚炎で、ドクガ、チャドクガ、モンシロドクガの幼虫(毛虫)の発生してくる4月から11月の間にみられます。

毛虫皮膚炎の症状

毛虫に直接触れない場合でも植物や外に干した洗濯物などに付着した毛に触れることでかゆみを起こすことがあります。初めはチクチクした痛みがあり、しだいに痛みとともにかゆみも、かなり強くなり赤いブツブツがみられるようになります。顔や首、体、上肢によくみられます。

毛虫皮膚炎の治療

発症時に着ていた衣服は毒針が残っていることがあるので充分に洗濯してください。
炎症を抑えるステロイド外用剤の外用とかゆみが強いのでかゆみ止め(抗ヒスタシン剤)の内服が必要です。

脂漏性皮脂炎

脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎とは頭や顔(髪の生え際、眉毛、耳の中・後ろ、鼻のわき、わきの下、胸、股)などの皮脂分泌の多い場所(脂漏部位)にみられる皮膚炎(湿疹)です。

脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎の原因についてはわかっていないことが多いのですが、いろいろな要因が影響して発症・悪化させていると考えられています。また、脂の多い場所を好むカビ(真菌)が脂漏性皮膚炎に関与しているといわれています。
この菌は脂を好む菌ですが、皮膚に普通に存在しているものです。ところが、脂漏性皮膚炎になると、この菌が異常に増えていることがわかっています。
ストレス、睡眠不足、食事の偏り、洗顔不足による皮脂の貯蓄なども発症・悪化の要因になります。

脂漏性皮膚炎の症状

症状としては頭皮ではフケが多くなり、顔、胸、わきの下の皮膚が赤くなります。
良くなったり悪くなったりと再発を繰り返して治るまでに時間がかかりますので根気よく治療を続ける必要があります。

脂漏性皮膚炎の治療

塗り薬は病変部を石鹸などで洗い清潔にしてから使用します。炎症がある場合、外用ステロイド剤、症状や患部によって使い分けます。さらに、真菌に対して外用抗真菌剤を使用します。
かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤の内服、細菌感染を合併している時は、抗菌剤の内服をすることもあります。

日常生活の注意事項

  • 低刺激性の石鹸シャンプーを使ってていねいに病変部を洗浄(洗髪)し皮膚を清潔にすることが大切です。入浴後はすぐに病変部に外用剤を塗ることです。
  • ビタミンが欠乏すると皮膚症状があらわれますので、とくにビタミンB群を多く含む食品を積極的にとるようにしましょう。
  • 皮脂の分泌を高める、脂肪分、糖分、ナッツ、コーヒー、アルコール、香辛料などは取りすぎないようにしてください。
  • ストレス、睡眠不足は悪化する要因になりますので定期的にリラックスして規則正しい生活を送るよう心がけましょう。

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帯状疱疹

体の左右どちらか一方に、チクチクするような痛みが起こりしばらくしてその部分が赤くなり、小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。この症状から「帯状疱疹」と呼ばれています。

原因

水痘帯状疱疹ウィルスが原因となって起こります。他人からうつされたものではなく帯状疱疹の原因となるウィルスは、子供の頃によくかかる水ぼうそうのウィルスと同じものです。水ぼうそうが治った後もウィルスは体に潜んでいます。そして何かのきっかけでウィルスに対する抵抗力が落ちてくると、また病気になってしまうのです。これが帯状疱疹です。

ストレス、過労などが引き金となってウィルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウィルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到着し、帯状疱疹として発症します。
帯状疱疹は50才以上の方に多くみられますが、若い方や小児にもみられます。再発は約15%にみられると言われています。

病状

チクチクした痛みがおこり、数日するとその部分が赤くなり(紅斑)、やがて水ぶくれ(水疱)になってきます。水ぶくれがかさぶたになります。かさぶたがとれて治りますが、ひどい時は潰瘍になることもあります。痛みは急激に強くなり、1~2週間続きます。通常、紅班がはじまってかさぶたがとれるまで、約3週間から1ヶ月くらいです。

発症部位

体の左右どちらか一方の神経に沿って帯状にあらわれます。胸から背中にかけて最も多くみられ、全体の半数以上が上半身に発症します。また、顔面、特に眼の周囲も発症しやすい部位です。

治療

治療の基本は、帯状疱疹の原因であるウィルスが増えるのを抑える、抗ウィルス薬です。

ウィルス薬はウィルスの増殖を抑えることにより、急性期の皮膚病状や痛みをやわらげ、治るまでの期間を短縮します。さらに合併症や後遺症を抑えることも期待されます。
また、必要に応じて、消炎鎮痛薬を使くこともあります。

抗ウィルス薬は、効果が表れるまで2~3日かかります。飲みはじめてすぐに効果が現れなくても、医師の指示通りに服用してください。

ご高齢の方、糖尿病や膠原病で免疫力が落ちている方、抗ウィルス薬の治療が遅れた方などでは、後遺症として痛みが残る場合があります。これは帯状疱疹後神経症痛と呼ばれ、引き続き医師の指導に従って治療を続ける必要があります。

外用薬(ぬり薬)は皮膚を保護したり、皮膚の再生を促したり、細菌による二次感染を防ぐために使われます。

注意事項

帯状疱疹はうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない人にはうつることがあります。この場合、帯状疱疹としてではなく、水ぼうそうとして病状が出ます。したがって、小さな子供にはできるだけ接触しないように注意しましょう。
十分な睡眠と栄養をとり、精神的、肉体的な安静を心がけることが回復への近道です。

顔面や頭にできると、目に結膜炎や角膜炎を起こして視力障害をおこしたり、顔面神経麻痺を起こしたりすることもあります。

主治医から眼科や耳鼻科を受診するように指示されたら、必ず受診してださい。

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単純ヘルペス

単純ヘルペスとは

単純ヘルペス(単純疱疹)とは、顔やくちびるやからだの一部に水疱(水ぶくれ)ができる病気です。くちびるにできることが多いので口唇ヘルペスとも呼ばれます。

単純ヘルペスの原因と症状

単純ヘルペスウイルスが原因です。
単純ヘルペスウイルスは、すでに感染している人と、直接接触することによってうつるのですが、多くの場合は感染しても、あまり症状が出ないため気づかないのです。

しかし、このウイルスは、一度感染すると体内の神経に潜伏しています。
風邪、発熱、疲労、ストレス、強い紫外線、月経などの刺激により免疫力が低下して、ウイルスが活動し始めると症状が出てきます。
唇やそのまわりにピリピリ、チクチクするような違和感やかゆみが生じた後、軽い痛みを伴う水ぶくれができ、約2週間でかさぶたになって治っていきます。出る頻度は数年に1回から1年に数回ぐらいとさまざまです。

治療

できるだけ早期に治療を開始すれば、症状も軽くすみ、回復を早めることもできます。治療の中心は「抗ウイルス薬」というウイルスが増えるのを抑える薬で、塗り薬と内服薬があり、症状やその程度に応じて使い分けられます。
潜伏中のウイルスを追い出すお薬は、ないので症状がでたらできるだけ早く受診してください。

乾癬

乾癬とは皮膚が赤くなって盛り上がり、その表面に銀白色の皮膚の粉(鱗層)が付着しポロポロはがれ落ちる皮膚の病気です。乾癬のなかで一番多いのが尋常性(じんじょうせい)乾癬で、患者さんの90%近くを占めます。尋常性とは、普通のという意味で、一般に「乾癬」といえば尋常性乾癬を指します。

頭皮、ひじ、ひざ、足などに多く見られる傾向があります。患者さんによって発症する部位や症状はさまざまで、関節に異常が見られることもあります。乾癬の症状は長期間にわたって続き、良くなったり悪くなったりを繰り返します。

はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、体質的な要因(遺伝子的素因)に気候、ストレス、風邪、喫煙、飲酒、食生活などの外的因子と糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、肥満などの内的因子が加わって発病すると考えられています。
現在乾癬の治療にはさまざまな方法があり、単独で行ったり、組み合わせたり、使い分けたりします。
治療法は乾癬の種類や症状、患者さんの条件(年齢や治療効果の期待度など)、治療の特徴(日常生活の制限や治療費用など)に合わせて選択されます。

外用療法(ぬり薬)

  • 活性型ビタミンD3/ステロイド配合外用薬
  • 活性型ビタミンD3外用薬
  • ステロイド外用薬

経口療法(飲み薬)

  • シクロスポン
  • エトレチナート(レチレイド)
  • アプレミラスト(PDE4阻害剤)

生物学的製剤(注射剤)

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皮脂欠乏症

皮脂欠乏症(乾皮症)

皮脂欠乏症は、皮膚の表面の皮脂が少なくなることにより皮膚の水分が減少して、乾燥し、かゆくなる病気です。

原因

年齢とともに皮脂の分泌が減少し乾燥することや入浴時にナイロンタオルなどでゴシゴシ洗いすぎることが原因です。
空気が乾燥しやすい秋から冬にかけて症状が悪化します。

症状

皮膚が乾燥してかさかさして粉をふいたように白くなり、かゆみも強くなると湿疹になってきます。(皮脂欠乏性湿疹といいます。)
とくに下肢(すね)に多くみられ、背中やお腹にも症状がよくあらわれます。

治療

保湿剤(軟膏やクリーム)を広めに塗り、ひどいところ(湿疹のところ)には、ステロイド(副腎皮質ホルモン)軟膏を上塗りします。
かゆみが強い場合は、かゆみ止めの内服(抗ヒスタミン剤)が必要なこともあります「。

日常生活の注意事項

  • 入浴時は低刺激性の石鹸で綿のタオルや手のひらでやさしく洗い、熱いお湯での長風呂はしないようにしてください。
  • 直接皮膚にふれる肌着は、刺激のない綿の素材のものにしましょう。

ほくろ

ほくろとは医学的には母斑細胞母斑(あるいは色素性母斑)といい、メラニン色素を含む細胞(メラノサイト)が皮膚の一部に高い密度で集まってできたものです。したがって黒く見えるのがふつうです。
平坦な色素沈着(しみ)から皮膚表面から隆起したものまでさまざまです。
全身のどこにでもみられますが、とくに顔、足、手のほくろが急に大きくなったり、いびつな形で境界部がぼやけたりしている場合は皮膚科でみてみらいましょう。
メラノーマ(悪性黒色腫)というほくろのがんや他の皮膚のがんとほくろ(良性腫瘍)の鑑別はダーモスコープという拡大鏡検査がまず必要になります。(健康保険で検査できます。)

円形脱毛症

円形脱毛症は頭部に突然1から数個の、円形の脱毛班が出現する疾患です。小児も成人にもみられ男女はありません。原因は現在のところまだよくわかっていません。以前はストレス説などが言われてきましたが、最近では自己免疫説が有力となっています。自己免疫説とは免疫に関係するリンパ球という細胞が自分自身の毛根を間違えて攻撃してしまうことにより脱毛が起こると考えられている説です。円形脱毛症の大部分は数か月から1年で治癒します。治療法としてフロジン液という育毛液の外用やステロイド外用剤を使用します。液体窒素を綿棒につけて脱毛部に当てる治療法もあります。

小児の円形脱毛症にはアトピー性皮膚炎を合併する例もみられます。また、橋本病などの甲状腺疾患やアジソン病などを合併する例もあります。時に全頭型脱毛と言って頭部全体の毛が抜けてしまう重症な例もあるので円形脱毛症に気がついたら早めに皮膚科の専門医を受診することをお勧めします。

円形脱毛症と間違えやすい病状で10歳前後の子どもさんにみられるトリコチロマニアといわれる疾患があります。トリコチロマニアは本人が自分の毛をむしり取ってしまうことによって起こり、抜毛症と言われています。手が届きやすい前頭部に不完全な脱毛部を生じるのが特徴です。精神的治療を必要とするので専門家による治療が必要です..。

やけど(熱傷)

やけどは皮膚の損傷の程度によって3段階に分類されます。第Ⅰ度熱傷は表皮熱傷とも呼ばれ、皮膚が赤くはれてヒリヒリ痛むやけどです。
第Ⅱ度熱傷は、真皮まで熱によるダメージが及び、赤くはれて少したつと、水ぶくれができるやけどです。第Ⅱ度熱傷は第Ⅱ度浅層熱傷(SDB)と第Ⅱ度深層熱傷(DDB)に分類されます。SDBは治療すればあとを残さないで治りますが、DDBは適切な治療を受けても一か月以上かかりあとをのこすことが多くなります。

第Ⅲ度熱傷は、さらに深い組織まで熱に損傷された状態で、表面がくずれて深い損傷になります。やけどの重傷度はこの度合とその広さで決まります。第Ⅰ度程度でやけどがごく部分的にできた場合は、水で冷やす程度でいいのですが、それ以上の場合は皮膚科専門医に診てもらって適切な処置をした方がいいでしょう。

第Ⅲ度熱傷では自然治癒に非常に時間がかかりますので入院して植皮術などの外科的治療が必要です。
応急処置として、流しっぱなしにした水道水など清潔で冷たい水に30分以上つけて患部に勝手に薬などをつけず、すぐに病院へ連れて行きます。最初の対処がその後の傷の治り方を大きく左右します。第Ⅱ度以上のやけどが全身の15%以上あるとやけどショックの危険性もあり、入院が必要となります。

湯タンポやカイロによる低温やけどはそれほど熱いわけではありませんが、長時間接することにより水ぶくれになり、第Ⅱ度深層熱傷(DDB)や第Ⅲ度熱傷になることがあります。軽く見ないで早めに受診しましょう。

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